秋は出会いの季節
秋になると山での伐採が本格化してきます。
それに伴い原木市場もにぎわいを見せはじめ、たくさんの木材が並び始めています。
当社が取り扱う樹種はサワラ、杉、クリ、ヒバ、ヒノキ…
これだけの樹種を取りそろえるのも一苦労ですが、携わる保存修理工事が増えてくるにつれ
自然と増えていったのが正直なところです。
毎日のように各地の市場を駆け巡っていますが、大変ながらも実は大きな楽しみでもあります。
どんな顔ぶれがそろっているか?ワクワクしながら出かけています。
キレイな木、クセのある木、おとなしく見えてやんちゃそうな木、やんちゃそうだけど触ってみたい木…
木も人と同じで、同じものは一つもありません。
私が何よりも大事にしているのが、第1印象。パッと見て「いいな!」と思う木を選びます。
これは言葉では説明できません。
立ち会ってくれる市場の方は「これはいいよ」と逸品をおすすめしてくれますが、
自分が嫌だなあと思うと、「うーん、やめときますわ」って感じです。
(市場)「なんで?」
(私)「なんとなく…」
(市場の方、いつもすみません)
おそらくこれまで何百本、何千本と触ってきて体に染みついた感覚がそうさせているのだと思います。これが当たる場合もあるし、もちろん外れる場合もあります…
私もまだまだ20年足らず。木を語るには烏滸がましい未熟者ですが、自分の勘や感覚を信じなければ選木はできません。
より多くの人と出会うことが自分の人生を豊かにすることであれば
より多くの木と出会い、ふれあう事が上達への近道かもしれませんね。
来週も忙しくなりそうです!